日中、天気が良いと放射冷却となって、寒い夜や朝を迎えることになります。また、天気が良いようでも、ちょっと曇っていたりすると「花曇り」なんて言葉を使いたくもなります。
霞んでいたり、ちょっと空が薄く曇っていたりするとそう感じますが、これは使い方としては間違っているのでしょう。
「花曇り」あるいは「花曇」は、「桜の咲くころ、空がうっすら曇っていること」を言います。春の季語でもあります。「小春日和」を使うのは、11月ころの季節で、「花曇り」を使うのは春ということになります。
花曇りには、冬鳥が帰っていく様から「鳥雲」と言ったり、「養花天」とも言います。「養花天」は、その名のとおり、「花を養う天(空)」の転機ですから、春にしとしとと降る雨、つまり菜種梅雨の空ではないかと思います。
春は、移動性高気圧の晴天と低気圧の悪天候との間隔が短いので、雲が多くなり、日本の南側に前線が停滞することから、花曇りの原因となるのでしょう。
花曇りとしとしと降る雨は別のような感じもしますが、気象上は、晴れている雲であろうが、しとしとと雨を降らせる雲であろうが、同じなのかもしれません。
天気ではありませんが、ちょっと違和感がある言葉がメディアでも使われています。
「失笑」という言葉を見て、あるいは聞いてどう思うでしょうか。
「呆れたり」「ばかばかしくて」笑ってしまうとか、笑うに笑えないほど呆れたり、ばかばかしく思ったという意味としてとらえられているように思います。
しかし、「失笑」や「失笑を買う。」という意味には、「呆れること」や「ばかばかしいこと」は含みません。
「失笑」というのは、「思わず吹き出してしまう。」「うっかり笑ってしまう。」ことです。
「失笑」の「失」には、「過ち」という意味がありますので、「笑って」しまって失敗したことをいうのです。



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