本部に勤務していたときに、ある補佐が、大学生の息子が将来どうしたら良いかと模索しており、その姿が不甲斐なく見えて、「父さんは、こうだった。」と助言すると、「父さんは父さんだから。」と言われるとこぼしていました。
私も同じような経験があり、その心情は良く分かりました。私自身、子供に対して、「父さんはお前の年では働いていたよ。高校も大学も働きながら行った。」と言ったところ、「父さんは父さんだよ。」「父さんだからできたんだよ。」という答えが即座に返ってきたことがあります。
自分が出来たからと言って、血の通った子供さえ、「出来る。」とは限りませんし、人格を持った人間です。だからこそ、せめて上司の部下の関係は、「親子」じゃないといけないと思います。
叱らないわけでもありません。失敗したり、悩んだりすることもあるでしょう。でも親子であるとするなら、失敗すれば、悲しむのは上司であることは知っていますし、悩めば声を掛けてくれることも分かっています。
親子には信頼関係があるのです。
自分であれば、いろいろ出来るかも知れませんし、やって来たかもしれません。でも自分のように部下が出来るとは限らないのです。自分では無いのですから。
それを自分が出来るから、出来たから、部下も出来るだろうという態度で、日常的に接してきたとしたなら、そこに信頼関係が構築できるでしょうか。
ひょっとしたら、親である上司も疲れているかもしれません。
「休まない。」=「仕事をする。」ではありません。本当に忙しいときは、仕事をするべきでしょうが、人間関係を醸成するには、少しは自分自身の「気持ち」や「心」を休ませる必要もあると思います。
休んでみると、日常であった景色や仕事も違って見えるかもしれませんし、新たな発見もあると思います。



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