警務課次席時代に、初度巡視等を行う東京から来られた上司に、赴任地を理解してもらう意味もあって、各署で、名物や食事が美味しいところなどを教えてもらおうと、過去に一緒に仕事をしたことがある人や知っている人などにお願いをしたところ、各署自慢の情報がたくさん集まったことがあります。
上司に理解してもらうだけでしたらもったいないと思い、情報をカテゴリー別に集約して、情報を頂いた方にフィードバックしました。
その協力メールを送った方からの返信の内容です。
「ご無沙汰しております。〇〇の△△です。私のような者を覚えて頂いていたこと、本当に嬉しく思います。
捜ニ時代に、色々と面倒を見ていただいた恩は今でも忘れません。
また、何かありましたら微力ながら、お役に立てたらと思っております。」
嬉しかったです。涙が出そうでした。こちらが忘れていることを向こうはいつまでも思っているというのは、仕事冥利に尽きると思いました。
私が、苦手な言葉、というよりも警察職員には、似合わないであろう言葉として、「一生懸命やりました。」とか「頑張りました。」があります。
私としては、どうしても「逃げ口上」や「言い訳」にしか聞こえないからです。警察職員であるならば、「必ずやり遂げなければなりません」し、「やって当たり前」なのですから。
過去に、警察組織は、「愚直」という言葉をもてはやし、警察職員の生き様のように吹聴されていましたが、この言葉も私は嫌いでした。
もともと対抗勢力や反対勢力があるのですから、説明しても通じないことは多々あります。だからこそ、あらゆる手段を用いて、説明しなければなりませんし、耳を傾けてもらえるように講じていかなければならないと思います。
「愚直」に職務執行したならば、いつか理解されると思っているのでしょうか。
「後ろ姿」で指導するということは大切ですが、それだけではきっと難しいでしょう。しかしながら、同じ思いを持っている警察職員だからこそ、いつまで経っても、一緒に仕事をした、出来たという思いを持ち続けることが出来ます。
そのことを分かってもらうということも同じくらい大事なことではないでしょうか。



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