Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

凌ぎきれるのか

思い
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 「帳(とばり)」とは、室内や外部との境などに垂らして、区切りや隔てとする布や物を覆い隠すものを言いますが、私なりに思い浮かぶのは、夜の「帳」という言葉で、なんだか禍々しいものを想像してしまいます。

 基本的に「夜」が嫌いなんだと思います。早く朝にならないかなとも思います。窓から見える夜は、デジャブかも知れませんが、まさしく、主観から来る気持ちであって、事件着手前に泣きたくなった気持ちと同じなのかもしれません。

 転校を余儀なくされ、編入試験に落ちたら働かなければならない思った16歳の夏、どうやって高校に通おうかと思った17歳の冬、これからどうなるんだろうと考えた18歳の春と楽しいことなど全くなかったなと夜の窓に映った自分の顔を見ていました。

 暗い闇に中に出口が見つからない、そんなときを過ごして、そんなときだったと思い返してみました。

 それでも大学に行こうと思い、警察官となって、親に仕送りをしながら大学に通い、いつもお金には苦労していたなって思い出し、親が倒れて、またお金が要って、亡くなってからも借金や墓の整理が必要となり、そんなことをしている夜には、親から感謝の言葉さえ聞くことが無かったないう思いや、それよりも公私や場所に関わらず、無心の電話をかけられたことを思い返して、胸がざわついてもいました。

 一緒に勤務していた同僚がずたずたに切り刻まれて亡くなったり、けん銃を発砲されて死にかけたりと「ああ、俺ももうすぐ死んでしまうんだな。」と思っていた二十歳代で、三十歳まで生きているなんてことは考えもしなかった昔ですが、もうそれより倍以上生きてきました。

 二十歳代後半は、本当に笑うこともなく、夜も眠られない時期が続き、そんなことを今口にすると「何言うてんねん。にっさんはいつも元気やったやんか。」「絶対そんなことはありえんへんわ。」と言われますが、知っている人は知っています。

 それをどうやって凌いでいくか。結局は、自分で自分を励ますことしかなかったように思います。「人生は楽しい。きっと楽しいことがある。」と思い込み、そうなるように元気に挨拶して、感謝して。目や心に帳をすることなく、「楽しく」仕事をして、「楽しく」過ごそうと考え、それを続けて、今に至ります。

 本当は、仕事なんて楽しくないし、生きていることも辛いと思うことのほうが多いです。でも生きて行こう。そう考えて、楽しく仕事をしようと言い続ける私の原点となった考えです。

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