コロナが社会問題化していた時代に署長をしていて、商業地や大きな駅を管轄してはいましたが、2年間の勤務の間、署員に感染者がひとりも出ることはありませんでした。ひとえに署員や家族の絆の賜物だったと思いますが、奇跡に近かったと思います。
当時、関東管区の専科で一緒に学んだ方が、愛知県警の署長をされていて、私が勤務していた署と同じように主要な新幹線の駅を管轄に持っていたのですが、決裁を見ていると引継書に彼の名前を見つけたので、電話を掛けたことがありました。
時事的には、コロナの感染の話ししかなかったのですが、彼の署では、先ず、刑事課員に感染者が出て、刑事課全員を本部員と入れ替えて、運用していたということでした。
また、今は、交通課員に感染者が出て、交通課全員を本部員と入れ替えて運用中ということでしたので、「うちの署は踏ん張ってるで。ひとりも感染者出してないし、家族も大丈夫」と返事をすると大変驚いておられました。
本当に署員と家族が頑張っている結果でもありますし、これからもそのようにありたいと思いました。
コロナの感染者が蔓延する初期の段階では、マスクが高額となって、入手することさえ困難な時期に、管内の事業者が、独自に流通経路を確保して下さり、地元からの寄付請けをして、1万枚ちかくのマスクを確保したのですが、ゴールデンウィーク前であったためか、本部の承認が後々になり、「誰が現場のことを考えているのだろうか。」と不信感が募った時期でもありました。
全国の留置場では、コロナのクラスターが発生していて、そのことについて、今、世間を騒がしている週刊文春では、その発生理由を「手錠をはめたり外したり」することを理由としてあげて、警察官がコロナの媒体になった可能性があると断じてました。
果たしてそうだったのでしょうか。
週刊文春は、最後の『留置場の「三密」も捜査する必要がありそうだ。』と締めくくっていましたが、コロナに感染することは犯罪なのでしょうか。現場が必死にコロナと向き合いながら、その中で仕事をしている署員を想うと悪意ある記事にはらわたが煮えくりかえったことを今のように思い出します。



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