「お前は分かっているだろうけど、聞いている者は分からない。同じことを三度言ってやれ。」
これは、捜査第二課で課長補佐をしていた時代に、上司である調査官から言われた言葉です。
私が、捜索の配置や指示をしているのを聞いて、私に言った言葉なのですが、そのあとに「ここに居る人間の8割は指示を分かっていない。分かったと思っている2割もここを出ると忘れる。」と続きました。
「しつこい。」「くどい。」と言われても、理解してもらうほうが大切ですから、そのときはそのように指示や助言をするようにしていました。
しかしながら、言ってもいないことがあたかも自分が言ったかのように広まることがあります。
悪意が伝播していくのではないかと思います。そこにはきっと嫉妬ややっかみが絡んでいくと思います。
直言というか、部下に話すよりも上司に対して苦言を呈することが多くあります。それは事件であれ、施策であれ、言い続けてきました。
直属の上司に言われた別の戒めとして、「正しいことこそ逸れて返って来る。」というのもありました。正しいことだからこそ、面と返すことなく、陰口や投書などという手段で貶められることになるということでした。
確かにそのようなことに直面したり、言ってもいないことやしてもないことを、さも真実のように流布されたことも一度や二度ではありません。
言ってもいないことを言いふらされるということや、それを信じた幹部から小言を言われるという理不尽な仕打ちを受けることもありました。
そういうことが多々ありましたけど、そんなことはどうでもよいと考えていました。
「言ったことやしたことに対する批判を受け入れる気持ちはある。しかし、言ったことやしたことを後悔することはしない。」と思い続けていました。



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