Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

悲しい思い

警視
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 地域課の次席をしていた時代に、口やかましく指示したのは「リスポンスタイム」の短縮です。リスポンスタイムというのは、英語としては、おかしいのですが、110番があってから、警察官が関係者に接触するまでの時間のことです。

 異動してすぐに、某署管内で、未明に夫婦が殺害されるという事件がありましたが、近所の方が異変に気付いて、110番されたのですが、先着した警察官は仮眠中の交番の警察官でした。

 移動と称するパトカーをなぜ動かせなかったのかという思いなどいろいろな感情があいまって忸怩たる思いにかられました。

 某署の刑事課長代理をしていたときに、深夜、カラオケ店に暴力団員みたいな者が来ていて、店長と店員が脅されているというう110番があり、近傍のパトカーに指令を出したところ、交通違反の処理中ということで、交番員が駆け付けたときには暴力団員は立ち去っていました。

 概況を自宅への電話連絡で聞いたのですが、「なぜ、現場に当直の刑事が駆け付けてないのか。」「パトカーの交通違反処理はあとに回せなかったのか。」という思いを飲み込んで、連絡をもらった当直員には、被害者の都合が良ければ朝一番に捜査員が行く旨伝えてくれるようにお願いして、当日は休日ではあったものの、朝6時に捜査員を招集して、私を含めた捜査員で、カラオケ店の店長等から被害届や調書などを作成して、その日のうちに通常逮捕状を請求して身柄を取りました。

 被疑者である暴力団員は、組長が避けるくらい狂暴かつ執拗な男であり、収容された刑務所から、私の転勤先まで、恨みつらみの手紙を送ってくるような男でもありましたが、カラオケ店の店長は若い女性であったにもかかわらず、後難をおそれることなく、被害届を出してくれました。

 「初動」というのは、「被疑者の確保」「被害拡散防止」「証拠の散逸防止」の大きな影響を与えます。悲しい思いをする者を作らない、一人も増やさないという思いをもって、仕事をして欲しいと思います。

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