Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

得手不得手

未分類
#image_title

 私は、巡査部長から警視という階級まで、全ての階級で、捜査第二課で勤務してきました。そのほとんどが、「特捜班」と呼ばれる「贈収賄」などの事件、つまり、構造的、社会的不正の摘発を行う仕事をしていました。

 当時の特捜班には、「自己端緒」から事件を行う班と署の情報を掘り下げる班の2班がありました。

 私が属していたのは、「自己端緒」班でしたので、署に寄ることも無く、自宅から出勤したまま、情報を取るという作業をしていましたので、早く情報を取って、基礎捜査をしないと本部にもあがれませんし、2週間もすると行くところさえなくなってしまいます。

 協力者や情報を取得する相手方も仕事をしていますから、昼間に接触するというのは稀であり、夜からの作業になるのですが、ただ一緒に酒を飲んで帰るということも多く、班長に対する「今日の作業と明日の作業」を報告する電話をかけるのが苦痛でした。

 贈収賄事件は、情報を取らないと事件は出来ませんし、事件の発生という端緒に基づいて、事件を捜査、分析して、被疑者を検挙するという類でもありません。

 贈収賄事件が発生していたとしても、被害届が出るというものではありませんし、秘密裡に行われることから端緒を取得するというのは並大抵のことではありませんし、事件にするにはより強力な協力者が必要となってきます。

 しかしながら、当時、30歳前半でもあり、捜査経験も少なく、協力者と呼べる人物も少なかったことから、警部補時代に自己端緒の情報と事件に結び付いたということはありませんでした。

 当時の捜査第二課には、「取調べ」を得意とする者や、「端緒取得」や「協力者運用」を得意とする者がいました。得意だというのは、本人の弁もあるとは思いますが、それが得意だと言えるのは、それなりの自信の表れでもあり、矜持だと思います。

 管理職となったころには、協力者はそれなりの地位にもついていましたし、情報量も当時と格段の差があり、生活経済課長時代には、昔の協力者からの情報を部下である捜査員につないで事件化し、警察庁長官賞を受賞する結果につながりました。

 情報というのは、ピンポイントで取得できるものではありませんし、協力者を設定、運用するというのも難しいものがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました