Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

けん銃

巡査部長

 昔の巡査部長任用科は、初級幹部一般課程といって、巡査部長試験に合格すると管区警察学校に入校して、一般科目だけの授業で、かつ卒業試験があって成績がつけられました。

 刑事や交通という専務員であれば、その後に初級幹部専門課程として別の機会に管区警察学校に入校するのですが、この課程に卒業試験はありませんでした。

 某署の知能犯担当の刑事として勤務していた当時、初級幹部専門課程への入校を命ずる通知が来たときに、刑事課長から「入校までにタマ一枚放り込んでおけ。」と言われました。

 入校までに一か月しかなく、今のように振り込め詐欺などはほとんどなかったので、過去の注意報告書(現在のような相談簿などはありませんでした。)をめくると「管内のコンビニで、二人組の一人に駐車場に設置してある看板の電気コードに足がひかっかったことでコンタクトレンズを落としたと言われ3万円を支払った。」というものがありました。

 何とか事件化出来ないものかと考えて、聞き込みを実施しますと二人組は男性で、買い物をしていないことや当時は防犯カメラなどもなかったことから人定が取れる情報はないものの、乗ってきた車がレンタカーということが判明しました。

 交通課に行って、過去の反則切符をめくりますとレンタカーでの違反が一件見つかり、隣接署のレンタカー会社の所有であったことから、当該の会社に赴くと借主が判明し、1日の契約であるにもかかわらず、一月以上連絡がつかず返してもらっていないとのことでしたので、コンビニの件はおそらくは詐欺事件だと思われますが、疎明が難しいこともあり、レンタカー会社から「横領」の被害届の提出を受けるとともに供述調書を作成しました。

 レンタカーの借主を入れた写真面割帳を作成の上、3万円を支払ったコンビニ関係者に面割を行ったところ、コンタクトレンズを落としたと言った男ではなく、車を運転していた男であることも判明しました。

 詐欺の共犯の蓋然性は高いのですが、犯行の疎明が薄かったことから、借主の自宅を特定し、行動確認によって勤め先も特定できましたので、入校するまでに何とか横領の逮捕状と自宅のがガサ状を取得することが出来ました。

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