先日、三井寺(園城寺)に青紅葉などを見てきましたので、アイキャッチ画像でしばらくあげようと思っています。
さて、制服警察官は耐刃防護衣をはじめとした装備品をつけて活動しています。重たいし、暑いし、あまり役に立っていないように思っている方もいらっしゃると思いますので、耐刃防護衣に関わったことを書いてみます。
もう十数年前に本部地域課で次席として勤務していました。女性警察官が公務執行妨害に遭ういう事案や公用バイクでの事故が発生しており、女性警察官から聞き取りをすると耐刃防護衣は、男性用のLサイズとMサイズしかないということでした。
当然、女性警察官は男性用の耐刃防護衣を着ているために体にフィットせず、ぶかぶかの状態でバイクを運転しており、かつ、非活動的であるのは明らかであり、身を守るどころか、事故を誘発している可能性もありました。
何とか制服勤務の女性警察官に、それも個人貸与が可能なように、Sサイズの耐刃防護衣を作ろうと思いましたが、当時は、今ほど女性活躍施策の推進なんてことは言っていませんでしたから、会計課もけんもほろろ状態で、予算の出どころもありませんでした。
しかしながら、指をくわえて待っているわけにもいきませんので、当時の制服警察官用の予算を充てて女性警察官用の耐刃防護衣を作る算段をしました。
耐刃防護衣の予算が府費であったことから、何とか目途は立ったのですが、「耐刃」については、警察庁の試験をクリアする必要があり、そのほかにも難題がありました。しかしながら何とか在任中に全国に先駆けて女性警察官用の耐刃防護衣を作ることが出来ました。
今では、予算も確保して、軽くて、体形にフィットした対刃防護衣が女性警察官に個人貸与されるようになり、本当に良かったなと思っています。
その後、副署長をしていたある日、交番の地域警察官が職務質問をして、自転車の防犯登録をしゃがみこんで確認していたところ、警察官の背後から心臓を狙ってステンレスの包丁を突き刺した男がいました。
地域警察官は耐刃防護衣を着装していたために無傷で済みましたが、包丁はステンレス製なのに切っ先は欠けていました。
当時は、背中部分が耐刃になっていない防護衣もありましたので、今思い出しても背筋が凍ります。また、前科前歴が無かった男が警察官を狙った動機として「警察官なら殺されることもあり、そのような仕事だから殺しても良いと思った。」と供述したことは今でも忘れません。
昨今では、制服警察官の活動を揶揄するTik TokなどのSNSなども見受けられますし、前述のように考えている人もいるということも事実ですから、事件事故の取扱いのみならず、職務中は決して油断することなく周りに目配りをして受傷しないようにしてください。



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