赤とんぼが集団で飛んでいる姿を見たり、ツクツクボウシの声を聴くと「もう夏も終わりだな。」と思います。
高校の柔道部の一学年上の先輩と乱取りをすると襟どころか柔道着に触れせてくれないくらい強く、畳の雑巾がけ状態となっていました。軽量級の小柄な先輩でしたが、驚くほど強く、当然ながら軽量級の九州チャンピオンでもあったのです。
驚嘆するのは柔道の強さだけでなく、頭の良さもずば抜けていて、防衛医科大学に現役で進まれ、帰省されたときにも柔道の稽古をつけてもらいましたが、やはり柔道着を触ったときには宙を舞っていました。
そのときに先輩が「防衛医科大学の1年生は、夏に8キロ遠泳をする。」ということを話されており、「到底、防衛大学に入るどころか、自衛隊員にはなれないな。」というのが正直な感想でした。
警察官になって機動隊に異動となり、私自身が受けることは無かったのですが、アクア訓練というものがありました。
海や川などの水難救助の活動をするための訓練なのですが、訓練自体がいじめみたいなもので、新隊員の足を引っ張たり、ボンベの酸素を抜いたり、おぼれさせることを主にしているようなものでした。
予期せぬことに遭遇しても慌てることなく、対処させるというお題目があったのでしょうが、民間の救急法の指導者がその訓練を目の当たりにしたときに絶句したと言います。今ではそのような訓練をしていないと思いますが、機動隊の訓練はアクア訓練だけではなく、往々にして、そのようないじめと同様の訓練をしていたのは事実です。
最近、國分良成氏という元防衛大学校長の著書に触れることがあり、そこには「8キロの海路を6時間かけて泳ぐ・・防大の名物「遠泳訓練」で毎年ひとりの脱落者も出ないワケ」が書かれていました。
平泳ぎで8キロというと尋常ではないが、全くの金づちでも、海を見たことが無い留学生すら、ほぼ全員が泳ぎ切る理由が書かれていました。
その理由は、ベテランの自衛官たちが「泳法」を懇切丁寧に教え込むという指導に加えて、水に対する恐怖心を取り除くことから徹底訓練をするからだということでした。
「なるほど」と感心というか「納得」させられました。
機動隊は、先ず「水を怖がらせること」から始めるという最悪の指導を行っており、その恐怖に打ち勝つことは並大抵の胆力では無理であろうということは分かっていることです。
泳法すら指導せず、足を引っ張り、溺れさせるということは人間であることさえ恥ずかしい。
著書に書かれているような指導と訓練をした者だからこそ、卒業に際して表題の「さらば同期!部隊でまた会おう!」と言えるのだと思います。



コメント