Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

思いもよらない

巡査

 降り続ける雨を「長雨」と言いますが、普通は「長雨」は「梅雨」をさします。

 しかしながら、ちょうど今頃、8月下旬から10月にかけて降り続ける雨を「すすき雨」と言ったりもしますし、3月下旬から4月にかけて降り続ける雨を「菜種梅雨」と言ったりもします。

 さて、これはもう40年近く前の話しになります。

 制服を着て勤務していたときですが、しとしとと雨が降っている日は絶好の職質日和でもあり、合羽を着て、自転車の通行が多い地点にいそいそと出かけていきました。

 しとしとと降る雨であれば、傘をさして自転車に乗っている人が多く、その行為は道路交通法違反ですから、交通安全の目的からも停車を求めて、職務質問を行い、交通指導も行える絶好の機会でもあるのです。

 ある月曜日、予備校に向かうであろう集団の自転車を止めると全ての自転車には隣県の防犯登録がなされており、鍵の無い自転車に乗っている少年に対して、そのことを追及すると「昨日、大阪で盗んできた。」と自供しましたので、人定だけを聴き取り、予備校の授業が終われば、交番に出頭するように告げて予備校に向かわせました。

 夕方になってから、約束通り、少年が交番に出頭してきたのですが、他の少年たちも一緒に出頭してきたので、その理由を聞くと全員が自転車を盗んできたということだったのです。

 少年たちは大阪から予備校に通っているのですが、駅から予備校までのバス代を浮かすのと時間を節約するために予備校が休みであった前日の日曜日に居住している隣県で自転車を盗んで、駅の駐輪場まで自転車に乗って来て、自転車を預け、その日は居住地まで帰ったということでした。

 盗んだ翌日であったことから、被害届も出ておらず、手配も無かったことから自転車を全て預かり、少年たちの代表の親に身柄請けをしてもらって、次の日勤日に被害者の居住地まで出張して、少年簡易の書類を作成して回り、自転車は宅配便で送りました。

 一度の職質で、自転車盗の検挙8件8名となったのですが、思いもよらない経験となりました。

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