Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

思い出すこと

地域

 最後の署長時代に、子育て中の女性である地域管理係長が実践実習のために、若手と街頭に一緒に出て指導していたところ、職務質問によって自転車盗を検挙していました。

 翌日に、ちょうど街頭から帰ってきたその係長に会いましたので、もっと若手を指導して、少しでも検挙して欲しいという気持ちで、「出すもん。出して行けよ。」というと「出します。今日は自転車の占離です。」と即座に返って来ました。

 まさしく「凄いな。」という思いしかありませんでしたが、その影響なのか若手だけでの検挙も続いており、良い意味での連鎖であり、係長の指導の賜物というしかありませんでした。

 このとき思い出したのが、前の署長時代に地域に居た自動車警ら隊希望の20歳前半の女性警察官でした。

 彼女は、交替時の交番に向かう途中に単独で職務質問をして自転車盗を検挙し、本署で、その事案の処理をして、昼から交番に向かう途中に、また単独で職務質問をして自転車盗を検挙しました。さらに夜間にミニ検問をして1当番に3件目の自転車盗を検挙したのです。

 報告を聞いて「凄いなぁ」と感心した次第ですが、何とか彼女の願いを叶えてあげようと思い、まず、AT限定の普通免許をMTにするために教習所に通わさせ、緊急自動車を運転できるライセンスを取らせるために試験場の試験コースにも8回ほど通ってもらいました。もちろん彼女の自費です。

 彼女は、職務質問などは臆せずするのですが、大変なあがり症で、府下の柔道の試合でも、もう試合は次だというのに柔道着を脱ごうとするので、「どうしたんや。」と声をかけると「トイレに行ってきます。」と返事が返ってくるぐらいのあがり症でもありました。

 それでもどうにかこうにかライセンスも取得し、父親の車を借りて車幅の間隔を身に付ける練習をしたりして、署でパトカー勤務員となり、念願の自動車警ら隊に異動になりました。

 ときどき、応援に来てもらった自動車警ら隊が作成してくれた書類を決裁していましたが、そこに彼女の名前を見つけると「頑張ってるな。」と思いました。

 今では、母親となった彼女ですが、これからも警察官として頑張ってほしいと思います。

 

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