捜査第二課の課長補佐時代に、統一地方選挙において府議、市議選の「投票偽造」事件を指揮したことがあります。
詳細についての記載は省きますが、過去に東京都の島で事件化をしただけで、それも投票用紙全てを押収して証拠品化を図ったというとてつもない労力を伴ったものだったのですが、私なりにいろいろと捜査手法を考えて、合理的に省力化を図って事件化しました。
その捜査手法については、現在では全国で、選挙捜査をするにあたってはセオリーとなっています。
事件化をしたときに、主任検察官から「西元さんは運河あるな。」と言われたのですが、捜査員は口をそろえるように「運も実力のうちや。」と言ったのを覚えています。
以前にもお話ししましたが、「時間」の神様である「クロノス」と「とき」の神様である「カイロス」の話しですが、「カイロス」は「とき」の神様であると同時に「チャンス」の神様でもあります。
「カイロス」は男神であり、後ろ髪がありません。ですから通り過ぎるのを待って手を出しても髪を掴むことは出来ませんので、来たところに手を出して前髪を掴む必要があるのです。
捜査第二課の課長補佐時代に情報取得に関して、署で教養をしたときには、必ず話したのが「棚から牡丹餅」の話しでした。
緊急配備についていて、被疑者が車両を使って逃走していた際、停まったところを職務質問をして検挙したことについて「棚から牡丹餅」的なことを言って羨ましがる人がいますが、それは「棚から牡丹餅」ではないということなのです。
緊急配備についた。手配車両を見つけた。車両を停止させた。職質をした。という行為は決して「棚から牡丹餅」ではなく、牡丹餅を手に入れるために、それを牡丹餅だと認識して、万難を排して棚の下に行って、手を出さなければ決して手に入れることは出来ないのです。
牡丹餅だと認識もせず、棚の下にも行かなければ、手を出すことなどしないと思います。
チャンスはつかみ取らなければならないということなのです。そのためには行動しなければなりません。考えなければいけません。良い上司や同僚に出会うこともチャンスであり、運なのです。そのチャンスをつかむためには、認識して、行動することが必要なのです。



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