Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

覚悟と責任

思い

 私なりに思うことは、政治家というのは、ときには、100人のうち、99人が反対しようとも、その先を見て、たとえ失職し、石礫を浴びようとも、その覚悟を持って、施策を推し進める責任があるのです。

 その施策は、50年、100年経ってから、歴史が評価するのだと思います。

 五代内閣総理大臣に就いた吉田茂は、「ワンマン体制」や「吉田学校」と揶揄された宰相でもありました。

 第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和会議に首席全権委員として挑み、講和条約を締結したのですが、その後の日米安全保障条約の署名には、全権委員は誰一人として参加させず、自己のみで署名しました。

 これは、日本国内で渦巻いていた安保条約反対運動から他の全権委員を守るために、条約調印の責任を一人で背負ったためでした。

 京都における演説会では、しつこく写真撮影をするマスコミに対して「人間の尊厳を知らないか。」とコップの水をかけたのは有名な話であり、健康に対しての秘訣を聞かれるたびに「強いてあげれば人を食っている。」と答えています。

 警察法の公布・施行や自衛隊法と防衛庁設置法の施行などをしてきましたが、総理大臣辞職後に大磯の私邸を訪ねてきた防衛だ学校一期生に対して、こう話しています。

 「君たちは自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることはなく、自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。ご苦労だと思う。

 しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡のときとか災害派遣のときとか、国民が困窮し、国家が混乱に直面しているときだけなのだ。

 言葉を換えれば、君たちが日陰者であるときのほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。」

 約半世紀経ったころに未曽有宇の阪神大震災や東日本大震災が起こり、自衛隊が身近に感じられるようになったのです。

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