庁内名札の図案については、すぐに出来たのですが、「顔写真」を入れて確認できるようにしようと考えました。しかしながら、警察職員の「顔」については、職務の特殊性から難題になるかもしれないなと思いました。
もちろん、庁内名札については簡単にコピーなど出来ないような細工をしたり、一連番号も付しました。細工や一連番号の意味については、もう無いとはいえ、ここに記載するわけにもいかないので省略させていただきます。
顔写真については危惧はしていたものの、さして反対もなかったことから、既存のものを利用して顔写真入りの庁内名札を作成することにして、遠目からでも警察職員なのか部外者なのかという区別もつくように吊り下げる紐の色を変えることにしました。
これらをまとめて起案するとともに、公用車などの駐車については「30分」と制限したのですが、本部の所属であり、かつ、当直や庁舎警備に従事している警察職員を差し出している各課の次席に、駐車車両の監視をしてもらうために「車両統制」つまり公用車等の運用責任を持ってもらいました。
庁内名札を作成したり、駐車場の30分利用を規定したところ、私は刑事部出身なのですが、上司からは「規則を守らないのは刑事部だから指導してこい。」と言われ、毎朝、刑事部が入っている庁舎前で庁舎警戒員と立番をすることにしました。
庁内名札を変更した初日には、庁内名札を持参せず、庁舎警戒員に顔パスしようとした刑事部の所属長(名誉のために所属は記載しませんが。)を「入れませんよ。」と言って止めると「にっさん。わしや。わしや。」と言うのですが「だめです。家に帰って取ってきてください。」と体を張って立ち入りを阻止しました。
本当に取りに行かせるというわけにもいかず、一般人同様に入庁の書類を記載してもらい、一般人用の庁内名札をつけてもらいましたが。
数年後に地域課の次席として異動した際、記者クラブに立ち入りされた際の庁舎警備についていた警察職員の同期生が居て、「次席は同期生から命の恩人だと聞いてます。」と言われたときは、刑事部を離れて、はじめての官房勤務であった総務課ではいろいろ辛いことがあってので、本当に涙が出るほど嬉しく思ったのを覚えています。



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