警察官になった当初は交通警察官になりたいと思う人がたくさんいるのですが、いざ一線に出てみると極端に交通警察官を目指す警察官は少なく、適任者を受ける者も足らない状態が続いています。
当時も状況は同じで、先ず、交通警察官に対する教養もさることながら、士気の高揚までいかなくても、少しずつ「交通警察官であることが楽しい」と言えるような職場や部門に持っていこうと思い、一週間に一度の「交通部理事官メモ」を発出することにしました。今、ご覧になられているような内容を記載したものです。
次に実践塾の開催です。幸いにもいろいろな交通部の警察職員、それに女性職員と多くの方に聴講していただいたので、仕事が楽しくなるような話や捜査手続きの話などをしました。
そこでは、女性警察職員からの「交通部」に対する本音なども聞かせていただいて参考になりましたし、何とかしないといけないという思いがより強くなりました。
しかしながら、根本的な問題というのか指導体制や交通部を目指す警察職員が少ないことなどを解決するまではいたらなかったことから、「今ここにある危機」をどう乗り越えるのかという問題に直面しました。
将来的には、交通部を希望する警察官を増やすとしても、今の欠員状態をどうするのかという短期的なことを考えなければならなかったのです。
当時、刑事部においては、階級構成の是正つまり警部補が巡査や巡査部長の席に座っているという署が多かったために5年かけて本来の階級構成に戻す人事が行われており、刑事部から警部補に昇任した者は地域部等に配置されていました。また、いつ刑事部に帰られるのか未定ということでもありました。
そこで、交通部の欠員を防ぐために刑事部で過失犯捜査に長けている捜査第一課と鑑識課の警部補昇任予定者を2年の期間に限り交通部に異動させるという交流人事を起案することにしたのです。



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