Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

非常識

組織

 遥か昔の話しですが、長崎から京都に出てきて警察学校に入校しました。

 当時は、土日や祝日にはATMもやっておらず、夜学に通う心づもりもあったので、学費以外にも急遽、実家に帰らなければならないこともあるだろうと思い、切符の購入などの目的でクレジットカードを作って来ました。

 警察学校に入校すると、「クレジットカード」を持っていること自体が「犯罪者」と同一という感じで身上把握を行っており、到底、クレジットカードを持っているとは言えずにずっと持っていることは黙っていました。

 「クレジットカード」所持者=借金予備軍という考え方だったのだと思います。警察職員は人を殺傷できる武器を携帯しますし、自由を拘束する権限なども持っており、だからこそ、返せない借金を背負ったり、悩んだりして、心身が不調であるなら、適正な職務執行どころか、間違った権限の使い方をしかねないので、高度な人事管理や身上把握が求められることは分かっています。

 それでも「犯罪者」であるかのような身上把握をされることには納得がいかなかったのですが、幸いにも当時はクレジットカードを使うことはありませんでした。

 しかしながら、「JPカード」が発足すると「全員加入」という幹部の恫喝や強制といった、いままでの組織の言動とは裏腹というか手のひらを返したように「JPカード」への加入を組織全体で行い始めました。

 拝命して10年くらいしか経っていないにもかかわらず、この組織の変わりようには、腹立たしさを通り越して、失望という感じしかありませんでした。同時に、JPカードを発足させた意図や組織の動機が透けて見えて本当に虚しさを感じずにはいられませんでした。

 当時、署の捜査の係長をしていたのですが、署内で唯一、JPカードを作らなかった私は監察官経験のある署長から呼び出されて、加入しないことを叱責されたのですが、推察される意図には触れずに「クレジットカードは持っており、新しいカードは必要としないこと。」「クレジットカードを持っていること自体が犯罪であるとした身上把握を行っていたこと。」を答えて、それでも、JPカードには加入せず、退職した今に至ります。

 署長は、朝礼において、「私は監察官として、クレジットカードを持っている警察職員に対し、犯罪をしているのと同じという指導をしてきた。」ことを謝罪されました。

 署長に責任は無いと思っており、署長を責める気持ちは一切無く、その態度は潔いと思いました。しかしながら、署長にそこまでさせた組織はどうなのだろうかという思いが強くなり、それからも「間違ったこと」は「間違っている。」と言い続けることにしました。

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