Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

牽制

捜査

 捜査や施策をやっていると闇に光を当てることにもなり、光を浴びたものたちは蠢いて、挙句には潰しにかかってくることもあります。闇というのは、反社会勢力であったり、フィクサーと呼ばれるものであったり、贈収賄事件などを手掛けると出てくる勢力だったりします。

 警察が「誰からも愛される」存在であるならば良いのですが、誰からも好かれる存在なのかというとそれは疑問でもあり、公然と「警察は嫌いだ。」と職業差別を口にする者も多くいます。

 警察という組織は、ときには強制捜査を行ったり、許可を取り消したり、交通違反の取締りなどを行ったりもします。

 警察を敵だと明言している組織もありますし、警察の取扱いに納得せずに反感を持っている人もたくさんいるのではないでしょうか。

 犯罪被害者支援室長のときに、大学の市民講座で「少年犯罪被害当事者の会」代表である武るり子さんと講演をしたことについては、先般記載したとおりですが、そのあと参加者から無記名のアンケートを採りました。

 講演の内容に触れることなく「警察官の態度が生意気だ。」とか「偉そうに話す。」という警察官が気に入らないという回答がありました。

 アンケートを集計してくれた女性警察官は「思いを全ての人に分かってもらうのは無理ですよ。」「内容を評価してくれた方はたくさんいます。」と話してくれましたが、私よりずっと大人の対応が出来る警察官でもありました。

 警察組織は、施策をアピールするのに、すべての人に理解してもらおうと考えがちでもあり、そこからは少し脱却する必要があると思います。

 どんな事件を検挙しても「よくやった。」という評価を得ることは稀であると思いますし、「もっとすることがあるだろう。」「ほかにやり方があるだろう。」などと批判にさらされることが往々にしてあるのが普通だと思います。

 一人でも交通事故に遭わないように、ひとつでも犯罪が起こらないようにと啓発活動などを行っても、クレームをつけたい人がたくさんいますし、啓発活動自体にはクレームがつけられないので、「連絡が無かった。」などと形式的なことにクレームを入れたりします。

 言葉にしても思いは伝わらないのに、ポスターや写真などにするともっと伝わらないことがありますし、次元が違うところでクレームをつける人もいます。

 それでも100人中ひとりでも理解してもらえ、気づいてもらい、交通事故防止や犯罪抑止に協力してもらえたら、その取組は成功なのではないかと思います。

 某署の刑事課長代理をしていたときに、少年を都合よく使って、徒党を組んでいる20歳そこそこの有職者が居ました。

 彼の手口は、配下の少年を使ってはゲームセンターなどに難癖をつけて金品を巻き上げたり、配下の少年を使って、窃盗や恐喝を繰り返させて金品を掠め取る、上前をはねるという暴力団も真っ青ということをやっていました。

 使われている少年も叩けば埃が出るので、被害を警察に届けることは無く、彼に取られた金品を補うために、さらに盗みをしたり、恐喝を行い、捕まっても首領である彼の名前を出すことは一切ありませんでした。

 使われていた少年の母親から、子供が首領の自宅で、包丁を突き付けられて、金品を支払うという誓約書を書かされ、子供から打ち明けられたことで、母子家庭でもあり、これ以上支払うお金は無いという相談を受けました。

 捜査に着手したのですが、被害者以外の少年も現場に居たにもかかわらず、首領を怖れて、事情聴取はおろか接触さえできませんでした。

 捜査に着手していることは当然ながら相手方にも抜けており、首領が署を訪ねてきて、私に面会を求めたり、言い訳をしたり、怒鳴ったりという動きがあり、その後、首領の父親は某政党国会議員の講演会長であったことから、父親の抗議文が本部長宛てに送付され、すぐに署長に本部からファックスで送信されてきました。

 ファックスには、「友達の相談で、〇〇(私の名前)という防犯課長(少年が被害者であることからそのように思っていたようです。)に会いに行くと「洗面器と下着を用意しとけ。パクったる。」と怒鳴られた。こんな不適正捜査をする警察官は処分せよ。マスコミと国会議員に同じことを伝える。」と記載されていました。

 続きます。

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