捜査第二課の駆け出し特捜班長だったころ、上司から「お前はわかっているだろうけど、お前の言うことは10人中、2人くらいしかわかっていない。その2人も部屋から出て行ったら忘れる。指示するときは同じことを3回言って指示しろ。」と言われたことがありました。
「とりあえず聞いてきてくれ。」とか「とりあえず調書をあげてくれ。」という指示をしておきながら、上ってきた報告を聞いたり、調書を見て、「何でここは聞いていないんや。」とか「全然ポイントがかけてないやないか。」とあとから批判する上司がいますが、指揮官としては最低だと思います。
相手は「自分」ではありませんし、「自分」と同じようには出来ません。「自分」が分かっていても相手が分かっているとは限りません。「自分」が出来るからといって相手が同じように出来るわけはないのです。
「自分」が分かったから、「自分」が出来たからといって相手も当然に「自分」と同じように出k理宇ことはないのです。
「コロンブスの卵」という逸話をご存知だと思います。世界一周の報告をしたコロンブスが、周りの人間に「俺でも出来た。」的なことを言われ、コロンブスは周りの人間に卵を立てることが出来るかと問い、誰も出来ず、コロンブス自身が卵のお尻を割って立てたところ、周りの人間が世界一周と同じように「そんなことなら出来る。」と言ったというものです。
あとからであれば、何とでも言えますし、出来るでしょう。警察は批評家ではないのですから、批評も評論もする必要はありません。
指示は具体的に出してあげてください。ここが問題だから、こういう取調べをしてくれとか、こういう言い訳が返ってくるから、そこは調書でしっかり書くとか、という指示をしてください。
それで60パーセントの調書なり、報告書があがってくれば100点であって、「良く出来ているじゃないか。」と褒めてあげて欲しいと思います。
あとの40パーセントは褒めたあとで、補充調書なり、もうひとつ報告書を作成してもらったら済むことなのです。



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