好んで使うわけではないのですが、少し生きてきた年月とともにほんわかとするというのか、落ち着くというのか、そういう言葉があります。
それも現代ではほとんど使われなくなった言葉もあります。
少し、話はズレますが、大阪弁というか関西でも使わなくなったという、若い人は知らない言葉がたくさんあるみたいです。
その代表が「ええしのこ」という言葉みたいです。確かに関西のある程度の歳を経た人でないと分からないと思いますが、漢字にすると分かりやすくなって「良い衆の子」という意味になります。「男衆(おとこし)女衆(おなごし)」と同じ使い方だと思います。
次に使わなくなった言葉が「せんど」という言葉ということでした。「せんど会うてへんな。」となれば「長い間」という意味で、「せんど世話してあげたんや。」と言うと「何度も。十分に」という意味になります。
ということで話しをもとに戻します。
題名のとおり、「くちくなる。」という言葉ですが、「中身がくちくなった。」という使い方はしません。
「くちくなる。」とは、「お腹がいっぱいになった。」という意味で、「くち」「くちい」は形容詞で、「お腹がいっぱい。」のことを指し、「くちくなる。」で「お腹いっぱいになる。」と表現されるのです。
「なんだ。そんなことか。」と思われるでしょうが、私なりの「くちくなる。」には、少しの、取るに足らない「幸せ」な気分が含まれていて「ほんわか。」とか「落ち着く。」という意味合いというか、気持ちがこもっているのです。
なかなかうまく表現できないのですが、言葉には機微があって、お腹いっぱいで苦しいとか食べすぎたときに使うのではなくて、赤ちゃんがおっぱいを飲んで、とんとんされて「げふぅ。」としたときに「くちくなったね。」と言いたいのです。
おなかいっぱいだね。おいしかったね。ああ、眠いねってそんな感じでしょうか。



コメント