地元警察での最高幹部として接したことがあり、警察庁勤務時に上司であった人が、異動に際し、訓示で「刑事は絶対に勝たなければならない。」と言われたことに対して、妙に納得したことがあります。
引用ではあるのですが
「相手に勝てば良いという結果のみを求めているのは捜査と言えない。その過程までを重視するのが捜査なのである。つまり、捜査に必要なのはフェアであること。功名心や私心を持たないで被害者のために、治安のために、正義の実現のため任務を全うする捜査をしていること。端的に言えば、ズルをしない、公明正大に捜査をするということである。だから、その過程に不手際があれば、是正し、説明をすることや謝罪をすることも必要である。」
「捜査」という言葉を「警察の仕事」と置き換えてください。誤魔化さないということが一番大切で、誤魔化すことによって、さらに誤魔化す、つまり嘘をつかなければならなくなります。
仕事で、つまらぬミスや予期せぬ出来事があれば、是正したら良いのであって、相手に説明をして、謝罪する裕輝が必要ともなります。
捜査の入り口はどんなに悪くても、雑でも、出口だけは綺麗にしなければなりません。
助けを求めてきたり、相談に来たりという事案を後回しにするということは、一見、完璧に仕事をしよう、あるいは完璧を求めるからのように思えますが、それは間違いです。
相談案件などが事件であれば、今抱えている事件のうち、どれを優先しなければならないのかを考えたり、人や時間を割かなければならないということもあります。
時代の要請でもあるのでしょうが、最初から「完璧」を求める必要はありません。「今できる措置」「取り合えず出来る措置」を取ることを考えましょう。「完璧」を求めることによって、捜査を、仕事を遅らせてはならないのです。



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