コロナの関係で、武道が出来なくなって数年が経っていました。本部で勤務しているときもなるべく道場にはあがるようにしていましたが、署では、毎週あがっていましたので、少し寂しい思いで勤務していました。
雲泥の差というか何というのか、本部と署では全く違う武道の環境があります。
本部には、シャワーや浴槽などはあるのですが、洗濯機がありません。物干場も無いのです。
警察官が武道を行うことは、本分ですし、組織は奨励をしていますが、洗濯機がないということは汗を吸った道着を毎日持ち帰れってことでしょうか。持ち帰っても洗ってもすぐには乾きませんから、また別の道着を持ってくるということになります。
柔道にせよ、剣道にせよ、相手が無いと強くはなれませんし、そうのような教えをしています。汗臭い道着で、相手を不快にさせるようなことがあってはいけません。
昔から道着の汚れは気になりますので、浴槽に漂白剤を入れたお湯に道着を浸したり、練習のたびに洗濯をしていました。
署では、事件事故で服などが汚れることもあり、合羽を乾かしたりと洗濯機や物干場を使う頻度はかなり髙いのですが、道着を含めてそれらを洗っても、干しっぱなしにしてしまうと黄ばんだり、汚くもなります。
道着というのは、訓練中に身を守るものであって、大事にしないと罰があたるような気もしますし、訓練をするには清潔にしなければならないとも考えます。
署長時代に講堂や食堂に行くと、雨合羽の水滴を拭きとって、丁寧に畳んでいる地域警察官の姿を多く見ました。
更衣室はせまく、一人ひとりのロッカーも大きくはありませんので、そのようにしているのだと思いますが、自分のためとはいえ、本当に頭の下がる思いで、その光景を眺めていました。
雨合羽と言えども自分の身を守るものですから、大切にしているのだと思います。
山下泰裕という柔道家は、「私は小さいころから柔道をしていたけれど、柔道着に帯を巻いて、そのままで、持ち歩いたことはありません。柔道着は自分の身を守るものですから、必ず鞄に入れて持ち歩いていました。」と話しています。



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