Eva(公益財団法人動物環境・福祉協会Eva)

特捜班長時代

指揮

 捜査第二課における特捜班の仕事は、「構造的不正と政治的不正を糺すこと。」なのですが、簡単にいうと贈収賄事件と選挙違反事件の検挙ということになります。

 捜査第二課において、特捜班長を4年、調査官を1年していましたが、当時は、1年間に4件の贈収賄事件を特捜班で検挙し、私の班はそのうち2件の贈収賄事件を検挙していました。

 贈収賄事件を検挙したからといって、選挙違反取締りをしなくても良いという理屈にはなりませんので、当然、選挙違反事件の検挙もすることになります。

 そのような勤務をしていますから、当然のごとく、時間外勤務が増えていくことになって、産業医から、呼び出しを受け、診察を受けるのですが、女医の産業医から、「所属はとちらですか。」と聞かれ、「捜査二課です。」と答えると、きっと私の思い込みだと思うのですが、何か汚いものでも見るかのように「捜査二課の人に何を言っても無駄ですよね。」と言われ、診察は終わりました。

 決して、時間外勤務を推奨しているわけではなく、事件をすればするほどに増えていくのは間違いなく、部下にその時間を割いてもらうわけにいかなかっただけでした。

 選挙違反事件の検挙をしているときも、捜査員を帰してから、帳場長と一緒に送致書類のナンバーリング(当時は、書類一枚一枚にナンバーが必要だった。)をしていました。

 帳場にしていた本部(捜査第二課長が送致者)には、私たち以外はおらず、カタンカタンというナンバーリングの音だけが聞こえてきて、まるで子守唄みたいだなと思っていると帳場長のナンバーリングの音が聞こえてこなくなり、顔を向けると帳場長が書類に突っ伏して寝ていました。

 事件を突き上げるために何度か直談判していた検察庁の部長検事から呼び出しを受けるのも、刑事部長や捜査第二課長が帰ってからの時間で、検察庁に出向くと「もうそろそろ」と捜査の終了を促してくるのですが、当然、納得するはずもなく、さっさと本部に帰ってくるということも幾度かありました。

 帳場にいても、下着などの着替えが必要になりますので、バイクに乗って、未明に自宅に帰り、「風呂くらい入ってから(本部に戻ろう。)。」と思っていると携帯電話が鳴り、警察庁の捜査第二課長からこういうことを言われたという本部の捜査第二課長からの電話で、話していると固定電話が鳴り始めて、出てみると刑事部長からの電話で、同じように警察庁の捜査第二課長から言われたことを言ってくるので、埒が明かないと思い、いずれの電話も切ってから、風呂にも入らず、下着を持って、本部にトンボ帰りということも幾度かありました。

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